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質問】従軍慰安婦問題について、あなたはどう思いますか?
【回答・157】 
■RRの中年
■お風呂利用3桁
■05/24(火)02:18
チハさんへ

確たる証拠がない限り、歴史学では存在しないことになっている。なるほど
それで朝日、吉田、福島問題が証拠とならないので「悪魔の証明」の理論では事実不存在の立証は不可能なの
で慰安婦強制連行は存在しない、というのがチハさんの理論な訳ですね。

では順番にいきます。
まず悪魔の証明から、チハさんの年齢は存じ上げないが、30年近く前、今も続いてるのかな、田原総一郎の
「朝まで生テレビ」でいわゆるディベート論やディベート方法が日本で盛んになった頃聞き覚えた言葉だね。
悪魔の証明の話をすると長くなるし完全にスレ違いなので割愛しますが(気になる方は各自で調べてください)、
物凄く簡単に言うと、法律の整備などにより、現在では意味のなさないものに近い言葉になっていること、
詭弁論として使われることが多いの知ってますか?

歴史学の話、確たる証拠がない限り、歴史学では存在しなことになっている。なんですが、現在歴史上の事柄
で確たる証拠がないが存在すると言われているもの結構ありますが...。
例えば邪馬台国、話の元が魏志倭人伝くらいしかもその記述はあやふや、それでも学会は実在説が前提で所在
地の論争がメインになってますが。魏志倭人伝は邪馬台国存在の完全な証拠ですか?
最近の傾向として歴史の授業等において存在が確定的でない、存在証拠とされていたものが最近の研究で疑問
視されているものについては確定的に教えないのがスタンダードではありますが、存在否定まではしませんよ。
例えば聖徳太子が好例ですね。

[慰安婦問題について別の証拠となりうる話]
朝日新聞が起点になり漫画家である故水木しげる氏が自らの従軍慰安婦の体験談を自ら漫画化したものがある。
(これは従軍慰安婦問題が世間に知られたので自分も公表しようとしたもの・右翼サイドから叩かれてるますね
それ以外にも中国戦線での慰安婦の話も記載されている)
因みに漫画化は朝日の問題以降・1982年以降だがこの漫画の原作になったものは1978年に書かれてい
ます、吉田氏の問題の最初の書籍の刊行が1977年ですから、水木氏はこれに触発された可能性もあるかも
しれませんね。ただ1977〜1978年で慰安婦問題が大きく取りざたされたことはあるのかな?
これはどうなでのしょう?水木氏の話もねつ造ですか?ねつ造とするのならその証拠はありますか?

さらに年次優先(朝日問題の前年以前という意味)でいうと、
長尾和郎「関東軍軍隊日記-一兵士の生と死と」経済往来社1968年刊
「私たちと戦争2戦争体験文集」タイムス内島本重三軍・慰安所1977年刊行
土金冨之助「シンガポールへの道下ある近衛兵の記録」創芸社1977年
などターニングポイントとなった1982年、さらにいうと1977年の吉田氏の刊行以前から従軍慰安婦の
強制性を示唆する書籍等は多数あった訳(ここにあげたのは一部)です。
これらもねつ造ですか?ねつ造とするのならその証拠はありますか?

いま手元に1冊の本があります。
中央公論社刊朝日「慰安婦」著作読売新聞編集局
さすがアンチ朝日の内容です。朝日の記事、慰安婦に対する朝日の検証、さらには吉田証言までこれでもかって
いうくらいの攻撃です。(この内容は自分も賛同してます)。しかし、問題は朝日・吉田関連のバッシングに偏向
してしまい、水木しげる氏などのその他の内容には触れていない、またはスルー感が漂ってしまっていること。
朝日憎しで中立性・客観性に欠けています。まあ当時の反朝日の同類の本は似たり寄ったりでしたが。

どうも右翼のサイドの方々(自分は左翼みたいなので・笑)は理論を一点突破しようとする嫌いがあるのは事実です、
そこしか論破できない訳ですからね。
このような状態で「悪魔の証明」とか持ち出されても...。これも話のすり替えですよ。

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